日帰り手術
日帰り手術
進行した白内障に対して、濁った水晶体を取り出し、眼内レンズ(アクリル樹脂などでできた人工の水晶体)に置き換える手術が白内障手術です。現在、主流となっている手術が、超音波の振動によって濁った水晶体を細かく破砕(乳化)し、吸引した後に眼内レンズを挿入する超音波水晶体乳化吸引手術です。
この術式では切開する角膜の創口が小さく(2ミリ程度)、縫合する必要はありません。術後の乱視や感染症リスクを軽減することができます。また、手術時間は、個人差はありますが10分程度と短く、痛みも点眼麻酔や前房内麻酔などの局所麻酔によってほとんどありません。
手術翌日からほぼ普段と同じような生活を送ることができ、患者さまの手術に対する不安や身体的負担が大幅に軽減されています。
手術前に診察させていただきます。白内障手術および手術に向けての準備、生活の注意点などを説明いたします。その際、手術同意書をお渡しします。
決定した手術日の3日前から、眼内のばい菌量をできるだけ少なくするため、抗生物質の点眼を開始します。1日5回、必ず点眼してください。
手術前の制限は特にありません。運動・食事・入浴など普段通りにお過ごしください。
手術後は入浴や洗髪の制限があります。前日のうちにゆっくりと入浴(洗髪)されることをおすすめします。
点眼
手術を行う前の抗生物質の点眼に加え、瞳孔(ひとみ)を広げる点眼を使用していただきます。
ご来院
検査
体温/血圧、視力/眼圧を測定します。
手術
休憩
10分ほど休憩していただき、体調などを確認します。異常がなければ帰宅していただけます。
混濁した水晶体の代わりに挿入する眼内レンズ(人工の水晶体)には、大きく分けて単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2つのタイプがあります。
人の目は、近くにも遠くにも焦点を合わせられる仕組みになっていますが、単焦点眼内レンズは、そのいずれか一方の焦点にしかピントを合わせることができません。そのため手術後も近視用の眼鏡や老眼鏡で矯正する必要があります。
多焦点眼内レンズは、遠近両方にピントを合わせることが可能です。近くと遠くにピントが合う2焦点タイプ、さらに中間距離にも焦点が合う3焦点タイプがあります。保険適用外となるため経済的負担が大きいといえます。
眼内レンズは手術後のライフスタイルに合わせて最適なものを患者さまご自身に選んでいただくことが大切です。
日本では保険診療と自費診療を一緒に行うことは原則として認められていません。多焦点眼内レンズは保険適用外なので、本来、このレンズを使用する白内障手術は自費診療として扱われます。しかし、保険外診療のうち、国内で承認を受けている多焦点眼内レンズは選定療養として扱うことができ、保険診療と併せて治療を受けることが可能です。選定療養の場合、白内障の手術費用は保険診療で扱い、多焦点眼内レンズの代金のみ自費でのご負担となります。詳しくは会計事務員にお尋ねください。
緑内障の治療は眼圧を下げることで、進行を遅らせる治療であり、視力や視野を回復させる治療ではありません。多くは点眼治療で眼圧を下げ、進行を遅らせることが可能ですが、点眼での眼圧改善が困難な状態、進行が急激な方に緑内障手術での治療を考えます。緑内障手術は、眼圧を下げることで視神経への負担を軽減し、緑内障の進行を抑えることを目的とした治療です。緑内障手術にはいくつかの種類があり、緑内障のタイプ、進行度、眼の構造、年齢や生活背景などを考慮して、適切な術式が選択されます。手術の目的はあくまで眼圧を下げ、病気の進行を抑えることであり、視力や視野を回復させる治療ではない点について、理解が大切です。
手術は多くの場合、局所麻酔で行われ、眼への負担をできる限り抑えながら実施されます。術後は眼圧の変化や炎症の有無を確認しながら、定期的な通院が必要となります。また、手術後も点眼治療を継続する場合があり、緑内障は長期的な管理が必要な病気であることを理解しておくことが重要です。
見え方や自覚症状が軽くても、緑内障は知らないうちに進行することがあります。検査結果や眼圧の状態をもとに、点眼治療・手術治療を含めた最適な治療方針を医師と相談しながら決めていくことが大切です。
逆さまつげ(眼瞼内反)とは、加齢により、まぶたの張りがたるみ、まぶたが内向きになってしまうために、黒目や白目に睫毛が触れてしまう状態を指します。まつげが目に当たり続けることで、ゴロゴロする感じや痛み、充血、涙が出やすいといった症状が起こります。軽い違和感だけの場合もありますが、知らないうちに角膜に傷がつき、炎症を起こしていることもあります。
初期の逆さまつげでは、まつげを抜いたり点眼薬で炎症を抑えたりすることで対応できることがありますが、これらは一時的な対処にとどまります。まつげが繰り返し目に当たる、角膜に傷ができている、症状が続いて日常生活に支障が出ている場合には、手術による治療が検討されます。
逆さまつげの手術は、まつげが目に触れないようにまぶたの状態を調整し、まつげの向きを外側へ整える治療です。多くの場合は局所麻酔で行い、外来で対応できます。術後に一時的な腫れが出ることはありますが、目への刺激を減らし、トラブルを防ぐことを目的とした治療です。
ものもらいとは、まぶたにある脂腺や汗腺に細菌が感染し、赤みや腫れ、痛みを伴うしこりができる状態を指します。正式には「麦粒腫」や「霰粒腫」と呼ばれ、初期にはまぶたの違和感や軽い腫れから始まり、次第に痛みや腫脹が強くなることがあります。
多くのものもらいは、点眼薬や軟膏などの治療で自然に改善しますが、腫れが強く膿がたまっている場合や、長期間改善しない場合には手術による治療が検討されます。また、繰り返し同じ部位にできる場合や、しこりが大きくなって視界の妨げになっている場合も、手術の対象となることがあります。
ものもらいの手術は、局所麻酔を行ったうえで、まぶたを小さく切開し、たまった膿や内容物を取り除く治療です。手術時間は短く、多くの場合は外来で対応できます。術後は腫れや内出血、違和感が一時的に出ることがありますが、適切なケアを行うことで徐々に落ち着きます。手術は症状の改善と再発予防を目的として行われ、すべてのものもらいに必要となるわけではありません。
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